松崎雑記帳

バイク、DIY、芝、庭、登山などの趣味ブログです。

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【エッセイ】日常の試練

Yの家のそばの居酒屋で飲んでいたときの話


その日は店に入る前から、外はかなり荒れた天気で

予報では深夜には大雨になりカミナリに注意せよとの事


2人でしばらく飲んでいたとき

予報どおりの大雨になったらしく外で大きなカミナリが鳴って


お店の中が真っ暗に。


すぐ近くに落ちたようで店が停電した様子

非常電源に切り替わったのかすぐに照明は戻った


そのままダラダラ飲んで深夜2時頃

お会計にいったらレジの子が

 

「120円になります」


「・・・?  120円?」


「はい、お会計 120円になります」


ここは駄菓子やではなく居酒屋だし

俺らが飲んだのはジュースではなくビールとワイン


オレらは顔を見合わせるも、店員はニコニコしながら待っている


Yが小銭を払い

「ありがとうございましたー!」

と礼を言われて店を出る


エレベーターに乗り、一応Yに

「どうも、ご馳走様でした」

「ああ、いいよ、全然」

 

エレベーターが下につき、建物を出た辺りで

「どうゆうこと!?」

「わからん!なんだろう!?」

 

「違うテーブルと間違えたのかな?」

「どんなテーブルと間違えたんだよ」

「停電したから悪いと思って割引したのかな?」

「停電で頼んでた伝票がリセットされたのかな?」

「気づかなかったけどあの店員、実は知り合いだったのかな?割引かな?」

「いや、あの店員の子がオレに一目惚れしてきっかけ作ろうとしたのかな?」

「いや、実はこれは何かの実験でオレらがちゃんとした料金支払うか試されてるのかな?」

「じゃあどっかでビデオカメラが回ってるのかな!?」

「これは食い逃げになるのかな?」

「でも店員 ありがとうって言ってたぞ?」


いろんな憶測が飛び交いながらも答えは見つからず

最後はYが「オレ先月が誕生日だったからだ!」という結論に至った。

 


あれは いま思うと、

 


やっぱりわからん

でも

誰かに何かを試されたような気はする。

 

 

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