こんばんは、松崎です。
4Lモンキーレストアの続きです。
いよいよ6Vエンジンを購入し、工具をそろえ、エンジオイルを抜き、分解清掃を開始できるところまで行きました。
完全なバイク素人なのでどこまでできるかわかりませんが、先日購入したレストア教科書の「4Lモンキー復活術」とYouTube先生の力を借りて頑張ってみたいと思います。
では、早速エンジンを分解していきたいと思います。
まずはシリンダーと燃焼室のある通称「腰上」と言われる部分からバラシて行きます。
最初はシリンダーヘッドカバーを外します。固定している4か所のナットを緩めます。
右下だけ普通のナットで他3か所は袋ナットが使用されています。
固着しているかと思いましたが、意外と簡単に外せました。
外したナット達です。
通常は左下だけ銅のワッシャーが使われているらしいですが、なぜかこのエンジンには2つの銅ワッシャーがありました。
エンジンのパーツ間にはガスケットと言われるエンジンの気密性を高めるためのパッキンが挟まっています。これらは新しいものに交換する必要があるらしいので分解時に一緒に剥がしていきます。
続いてシリンダーヘッドのサイドカバー側です。
前回記事でも書きましたが、上のネジはなめていて下はネジがありません。
ショックドライバーを用意していたのですが、普通のドライバーで簡単に回せました。
そして左のサイドカバーを固定しているボルトを外します。
プラハンマーで軽く叩いて外せました。
そんなに汚れてもいませんね。というかこの部分に何の機能があるのか不明です。
ガスケットは使われているけど、そもそも油が回るところなのかな?
反対側に回って、サイドカバーを外すとカムスプロケットが見えてきます。
これを固定している9㎜のボルト3つを外す前に、確認しておくことがあります。
この2か所に印があって、再度組みなおす時にも合わせる必要があるそうなので、解体するにちゃんと確認しておきます。
まずはフライホイールを手で回し、Tと掛かれたラインとエンジンケースの切り欠きを合わせます。(磁石なのでカチリと合うわけでは無く、少しずれます)
この状態でカムスプロケット側を見ると、〇印とケース側の切り欠きが同じ場所になっています。これを合わせておかないとエンジンのスパークと燃焼室のバルブのタイミングが合わずエンジンが正常に稼働しないようです。
再度組む時に忘れないように覚えておくようにします。
改めてカムスプロケットを外しますが、ここでバイク用の特殊工具を使います。
プーリーホルダーです。
先ほどのフライホイールがクルクル回ってしまうので、このプーリーホルダーで固定して、カムスプロケットのボルトを外します
このようにプーリーホルダーが作業台にぶつかり回転を止め、ボルトを力入れて回すことが出来る道具です。
なんてことない道具ですが、無いと先に進めないですね。
Amazonで買いましたが値段もそんなに高く無かったです。
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カムスプロケットが外れ、カムシャフトが見えてきました。
シリンダーヘッドを抜き取ります。ガスケットを剥がしました。
燃焼室は真っ黒になっています。左上にだけゴムのパッキンが付いていました。
シリンダーヘッドの右下に欠けているような箇所がありました。
中は空洞で汚れており、そこには丸い穴が開いていました。
割れたようにも見えますが、問題あるんでしょうか。知識がないもので少しの事で不安になります。
気を取り直してシリンダーヘッドの解体です。
この2か所に8㎜のネジを差し込んで、バルブロッカーアームシャフトを抜き取ります。
8㎜のネジが気ってあればどんなボルトでもOKです。
ボルトを少しねじ込んだら、手前に引くと出てきます。
これがバルブロッカーアームシャフトです。同様に2本とも抜き取ります。
するとバルブロッカーアームも外れます。
はずしたパーツはパーツクリーナーで清掃していきます。
残ったカムシャフトは指で押せばスライドして取り出せます。
取れました。二つの山があるので、ケースの凹みに合わせると外せます。
傷んでいる様子も無いので、こちらもパーツクリーナーで綺麗にしておきます。
この後、本当はバルブも外していきたいのですが、バルブコンプレッサーを解体するための専用工具を持っていないので、これは後回しにします。
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続いてシリンダー部分を外していきます。
メタルガスケットを取り外します。
ピストンが顔を出します。かなり汚れていますね。
ピストン下部にもゴムパッキンがありました。忘れない様に注意。
シリンダーを取り外します。ピストンの丸穴を確認しますがキズも無く問題なさそうですね。汚れだけ取れば大丈夫でしょう
最後にピストンを外します。
ピストンの脇に丸い穴があり、ラジオペンチでリングを外します。
こんな形状の固定金具が取れます。
するとピストンを固定しているピストンピンが抜けます。
これで腰下部分の解体は終了しました。
手探りで写真を撮りながらの作業でしたが、2時間ほどで出来ました。
外したパーツはパーツクリーナーで綺麗にして、シリンダーやヘッドの油汚れが多いものは灯油で洗いました。
次回は腰下を進めていきたいと思います。
それでは、また。
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